ハノイ都市鉄道2号線、正式に着工 — 持続可能な未来へ動き出す“グリーン動脈”
2025年10月09日
ハノイ発 — ハノイ市の都市鉄道第2号線(ナムタンロン〜チャンフンダオ区間)の建設が、スアンディン車両基地にて正式にスタートした。
本プロジェクトは、首都ハノイにおける公共交通の近代化、環境負荷の軽減、そして持続可能な都市づくりを実現するための大きな一歩となる。
日本の支援とともに進む国家級インフラ計画
ナムタンロン〜チャンフンダオを結ぶこの2号線は、国家的にも極めて重要なインフラ事業と位置付けられている。
日本の国際協力機構(JICA)による円借款と、ハノイ市の対抗資金によって進められており、これは日越両国の長年にわたる信頼関係と強固なパートナーシップの象徴でもある。

撮影Thế Kỷ
スアンディン車両基地:未来型交通ハブの中核へ
着工地点であるスアンディン車両基地は、約11.3ヘクタールの広大な敷地を誇り、鉄道車両の整備や修理、運行訓練の拠点となる予定だ。
さらに、この基地はハノイ初のTOD(公共交通指向型開発)モデルの導入エリアとしても注目されており、交通インフラと商業、住宅、サービス機能を融合させた“次世代都市の核”として、都市北部の活性化が期待されている。
駅は街の「顔」に—多機能型ステーションの登場
TODモデルの導入によって、各駅は単なる通過点ではなく、交通・商業・観光・文化が交わるハブとして生まれ変わる。
移動手段としての鉄道にとどまらず、駅を中心とした都市空間全体が賑わいと活気を生み出す場へと進化していく。