「ベトナム-日本の関係はこれまでで最も良好な状態」 

2024年07月03日

写真2023年6月28日にハノイで行われた記者会見に応じている伊藤直樹駐ベトナム日本大使

伊藤直樹大使は、ベトナムと日本の関係を高く評価し、両国には経済協力と人材育成の機会がまだ多く残っていると述べました。 

「ベトナム-日本の関係はこれまでで最も良好な状態にあります。2023年末に『アジアと世界の平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ』に関係を格上げしたことは、両国の上層部の指導者と政府間において政治的な信頼関係が強まったことを示しています」と、5月から駐ベトナム日本大使として活動を開始した伊藤直樹氏は、6月28日にハノイで行われた記者会見で述べました。 

「わずか10年で関係が格上げされ、多くの成果が得られました。これは考慮すべきことであり、高く評価すべきことです。それは、ベトナムが過去10年間において経済だけでなく、多くの国やパートナーから関心を寄せられるほどの飛躍的な発展を遂げたことを示しています。ベトナムのASEANやアジアにおける役割もますます強化され、重要視されています」と、伊藤大使は述べました。 

写真:2023年6月28日にハノイで行われた記者会見に応じている伊藤直樹駐ベトナム日本大使 

伊藤氏は、過去30年間にわたるベトナムの経済発展に対する日本のODAの役割を高く評価しました。従来の分野に加えて、日本はエネルギー開発、グリーン転換、デジタル転換などの新しい分野での協力を強化したいと考えています。 

大使は、両国が協力して進めるプロジェクトが迅速に進行することを期待しています。また、ベトナムが投資手続きを改善し、承認と許可のプロセスを迅速化することを望んでいます。「クリーンエネルギー、グリーン転換、デジタル転換、AIなどの新しい分野への投資を引き付けるために、ベトナムはさらに投資環境を整備し、投資家に対する魅力を高めるべきです」と述べました。 

経済協力に加えて、ベトナム人材の育成と活用も話題に上がりました。伊藤氏によると、現在約57万人のベトナム人が日本に住んでおり、そのうち42万人が労働目的で来ています。ベトナム人は日本での外国人労働者の中で最も多い人数を占めています。 

ベトナム翻訳者:グリーンサン翻訳チーム