日本国籍の方がベトナムに約3ヶ月滞在する場合、ビザが必要かどうかは、まず実際の滞在日数によって異なります。滞在が45日以内で、入国条件を満たしている場合は、ビザ免除の対象となる可能性があります。一方、46日以上90日以内の滞在を予定している場合は、旅程に応じてシングルエントリーまたはマルチエントリーのe-Visaを検討するのが一般的です。
90日を超えて滞在する場合や、就労・長期居住を目的とする場合は、別のビザや在留資格に関する手続きが必要になることがあります。ただし、ベトナムに約3ヶ月滞在するすべてのケースで観光ビザが適しているわけではありません。必要な手続きは、滞在日数だけでなく、入国回数や実際の渡航目的によっても異なります。
そこで本記事では、ベトナム観光ビザ3ヶ月の申請条件や気になる料金、目的に合った正しい選び方について詳しく解説します。ベトナムのビザ(観光目的)について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. ベトナムに約3ヶ月滞在する場合、観光ビザは必要?
必要かどうかは、まず国籍と実際の滞在日数によって判断します。日本国籍の方については、現在、所定の入国条件を満たしている場合、ベトナム入国日から最長45日間のビザ免除が適用されます(※2025年3月15日から2028年3月14日まで有効)。滞在期間の目安は次のように整理できます。
| ベトナムでの予定滞在期間 | 検討すべき方法 |
|---|---|
| 45日以内 | 条件を満たせばビザ免除を利用できる可能性あり |
| 46日以上、最長約90日 | 通常は適切なビザの取得が必要(一般的にはe-Visaを検討) |
| 90日超 | 別のビザや在留関連手続きの確認が必要 |
1.1. 滞在が45日以内の場合
旅行期間が数週間程度であれば、日本国籍の方は3ヶ月の観光ビザを取得する必要がない場合があります。代表的なケースは以下の通りです。
・数週間のベトナム旅行、または45日以内のリゾート滞在
・友人や家族への短期訪問
・将来の長期滞在に向けた生活環境の下見
たとえば、30日間の旅行や40日間の家族訪問であれば、ビザ免除の条件を満たす限りe-Visaは不要な可能性があります。そのため、「ベトナム観光ビザ3ヶ月」について調べる前に、まず実際の滞在日数を正確に確認することが重要です。
1.2. 46日以上、約3ヶ月滞在する場合
滞在が45日を超える場合、最長90日まで有効なベトナムのe-Visaが代表的な選択肢となります。以下のようなケースで検討できます。
・2~3ヶ月程度の長期休暇や、複数地域を巡る長期旅行
・60~90日程度の家族訪問、または将来の移住前の生活体験
ただし、最長90日のe-Visaを取得しても、必ず90日間滞在できるわけではありません。実際の滞在可能期間は、ビザに記載された有効開始日と有効期限によって決まります。
1.3. 「3ヶ月」と「90日」は必ずしも同じではない
日常会話では同義として使われがちですが、ビザの有効期間においては同一ではありません。暦上の3ヶ月は時期により89〜92日となるため、入国日から単純に3ヶ月後を出国日と計算するのは危険です。旅行計画を立てる際は、以下の3点を必ず確認しましょう。
・ビザの有効開始日
・ビザの有効期限
・実際の出国予定日
2. ベトナムで約3ヶ月滞在する場合、e-Visaを検討すべきケース
最長90日のe-Visaは、短期旅行より長くベトナムに滞在したいものの、就労や長期居住を目的としない方に適した選択肢です。主なケースは以下のとおりです。
| 対象者 | 滞在目的・ニーズ | 検討できる方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 長期旅行・休暇 | 45日超~最長90日までの観光、休暇、文化体験 | 継続滞在はシングル、再入国が必要な場合はマルチエントリーを検討 | ビザの有効期間と入国回数を事前に確認 |
| 家族・親族訪問 | 配偶者、子ども、両親への一時的な訪問・長期滞在 | 一時的な訪問であればe-Visaを利用可能 | 90日超の滞在や招へいを受ける場合は、親族訪問ビザの確認が必要 |
| 生活環境の下見 | 将来の移住に備えた住環境、教育、医療などの視察 | 短期滞在が主な目的であればe-Visaを利用可能 | 現地で就労・報酬を得る場合は、適切な就労ビザ・手続きが必要 |
このように、ベトナム観光ビザ3ヶ月(最長90日のe-Visa)は、主に一時的な滞在に適しています。実際の目的が就労、家族との長期的な同居、長期居住などである場合は、渡航前に目的に合った別のビザや在留手続きを確認することが重要です。
3. ビザ免除・シングルエントリーe-Visa・マルチエントリーe-Visaの選び方
どの方法を選ぶかは、実際の滞在期間と出入国の予定に合わせて判断することが重要です。
3.1. ビザ免除
ビザ免除は、次のような場合に適しています。
・ビザ免除対象国の国籍を有している
・ベトナムでの滞在がビザ免除期間内である
・滞在期間を延長する予定がない
・短期間の滞在を予定している
(※日本国籍の方は、所定の入国条件を満たしている場合、現在は最長45日間のビザ免除が適用されます。)
3.2. シングルエントリーe-Visa
シングルエントリーe-Visaは、次のような場合に適しています。
・46日以上、最長約90日までベトナムに滞在する
・滞在中にベトナム国外へ出国する予定がない
・入国・出国の日程がある程度決まっている
・ビザ申請費用を抑えたい
長期の観光・休暇や家族訪問を目的として、ベトナム国内に継続して滞在する場合に検討しやすい選択肢です。
3.3. マルチエントリーe-Visa
マルチエントリーe-Visaは、次のような場合に適しています。
・滞在期間中に周辺国などへ渡航する予定がある
・ビザの有効期間内にベトナムへ再入国する必要がある
・複数国を含む旅程が完全には確定していない
・ベトナムから複数回出国・再入国する予定がある
ベトナムのe-Visaは現在、最長90日間有効で、目的に応じてシングルエントリーまたはマルチエントリーを選択できます。

4. ベトナムに約3ヶ月滞在するためのe-Visa申請条件
ベトナム出入国管理局の案内によると、e-Visaを申請する際には、いくつかの基本的な条件を満たす必要があります。
ベトナム国外から申請する
公式e-Visaサイトの案内では、e-Visaのオンライン申請は基本的にベトナム国外にいる外国人を対象としています。 すでにベトナム国内に滞在しており、さらに滞在を続けたい場合、e-Visaを申請すればそのまま滞在期間を延長できるわけではありません。現在の在留状況に応じて、別のビザや在留手続き、または一度出国して再入国するなど、適切な方法を確認する必要があります。 なお、ベトナム政府の公式e-Visaサイトは「evisa.gov.vn」および「thithucdientu.gov.vn」です。申請時には、公式サイトに類似した民間の代行サイトや偽サイトに十分注意しましょう。
有効なパスポートを所持している
e-Visa申請時に入力する情報は、パスポートの記載内容と正確に一致している必要があります。主な確認項目は以下のとおりです。
・氏名
・生年月日
・国籍
・パスポート番号
・発行日・有効期限
・パスポートの顔写真・個人情報ページの画像
氏名やパスポート番号に誤りがあると、入国手続きに支障が生じる可能性があります。また、e-Visa発給後にパスポートを更新・変更した場合、申請時の情報と一致しなくなるため、発給済みのe-Visaがそのまま使用できるか事前に確認することが重要です。
入国を認められない事由に該当しない
e-Visaの申請者は、ベトナムの法令で定められた「入国を認められない事由」に該当しないことが求められます。これはe-Visaの発給を受けるための基本条件の一つです。
滞在期間・出入国地点・渡航目的を正確に申告する
e-Visaを申請する際は、特に次の情報を正確に確認・入力する必要があります。
・入国予定日 / 出国予定日
・入国予定の国境検問所 / 出国予定の国境検問所
・ベトナムでの滞在先
・入国回数
・渡航目的
e-Visaを利用する場合、ベトナム政府がe-Visaでの出入国を認めている対象の国境検問所を利用する必要があります。
ベトナム観光ビザ3ヶ月の料金(e-Visa申請手数料)
ベトナム観光ビザ3ヶ月(e-Visa)の申請にかかる料金(手数料)は、ベトナム政府の公式サイトによると、シングルエントリーが25米ドル、マルチエントリーが50米ドルです。手数料はオンライン決済で支払い、万が一e-Visaが発給されなかった場合でも返金されません。
なお、申請代行サービスを利用する場合は、政府への申請手数料とは別に代行サービス料金が発生することがあります。そのため、単純に料金だけで比較するのではなく、実際の旅程や必要な入国回数に合わせてe-Visaの種類や申請方法を選ぶことが重要です。
5. ベトナムに約3ヶ月滞在する際、ビザの有効期間で注意すべき点
ビザの有効期間を正確に確認する
滞在可能期間は、ビザに記載された「有効開始日」と「有効期限」を基準に判断する必要があります。「3ヶ月」と「90日」は必ずしも同じではないため、入国前に有効期限を確認し、余裕を持って出国日を設定することが重要です。
旅程に合った入国回数を選ぶ
ベトナムに継続して滞在する場合は、シングルエントリーe-Visaで対応可能です。一方、滞在中にいったん出国し、ビザの有効期間内に再びベトナムへ入国する予定がある場合は、申請時からマルチエントリーe-Visaを選択する必要があります。
渡航目的に合ったビザを使用する
観光や短期滞在を目的とするビザは、就労や長期居住のための手続きを代替するものではありません。渡航目的が変更された場合は、現在の活動内容に適したビザや関連手続きを確認し、ベトナムの現行規定に沿って対応することが重要です。
6. まとめ
ベトナムに渡航するすべての日本人が、ベトナム観光ビザ3ヶ月を取得する必要があるわけではありません。日本国籍の方は、滞在が45日以内で所定の入国条件を満たしている場合、ビザ免除で対応できる可能性があります。
一方、46日以上90日近くまで、観光、長期休暇、家族訪問などを目的に滞在する場合は、シングルまたはマルチエントリーのe-Visaを検討するとよいでしょう。重要なのは、滞在日数、入国回数、実際の渡航目的に応じて適切な方法を選ぶことです。
FAQ(よくある質問)
1. 日本人がベトナムに約3ヶ月滞在する場合、ビザは必要ですか?
はい、必要です。滞在期間が45日を超える場合、日本国籍の方は通常、適切なビザを取得する必要があります。長期旅行や家族訪問などで90日近く滞在する場合は、最長90日のe-Visaが代表的な選択肢となります。
2. 約3ヶ月のビザは家族訪問にも利用できますか?
一時的な家族訪問で滞在が90日以内であれば、e-Visaを利用できる場合があります。ただし、配偶者や両親、子どもがベトナム国籍である場合や、90日を超えて滞在する予定がある場合は、親族訪問を目的とするビザ(TTビザ等)など、別の手続きを確認することをおすすめします。
3. シングルエントリーとマルチエントリーはどちらを選べばよいですか?
ベトナム国内に継続して滞在する場合はシングルエントリーが適しています。一方、ビザの有効期間内にベトナムを出国し、その後再入国する予定がある場合(周辺国への旅行など)は、マルチエントリーを選ぶ必要があります。
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ホーチミン支店コンサルタント
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