ベトナムを機内待機や空港内での乗り継ぎで利用する場合、一般的にはベトナムのトランジットビザは必要ありません。 国際線の制限エリア(エアサイド)から出ず、入国手続きを行わない限り、ビザなしでの滞在が可能です。

しかし、空港や航空会社の乗り継ぎプロセスによっては、制限エリア内に留まれない場合があります。 もし荷物の引き取り、航空会社の変更、ターミナル移動、空港外での宿泊、あるいは国内線への乗り継ぎが発生する場合は、ベトナムのビザが必要、または適切なe-Visa(電子ビザ)の取得が必要となります。

これは、FDI企業の専門家や投資家、人事担当者が渡航前に最も混同しやすい問題の一つです。 本記事では、一般的な観光ビザの解説ではなく、ベトナムの空港における実際のトランジット状況に焦点を当てて解説します。

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Differences between transit and entry in Vietnam

1. ベトナムでのトランジットと入国の違い

「トランジット(乗り継ぎ)」とは、ある国から別の国へ向かう際、ベトナムの国際空港を経由して次の便を待つことを指します。 ここで重要なのは「入国審査カウンターを通過するかどうか」という点です。

国際線トランジット: 国際制限エリア内に留まり、入国手続きを行わない状態です。
ベトナムへの入国: 入国審査カウンターを通過し、制限エリアの外へ出ることが許可された状態です。
国内線への乗り継ぎ: 海外からベトナムに到着後、ダナン、カムラン、フーコックなどの国内空港へ移動する場合です。 このケースでは、通常、最初に到着した国際空港で入国手続きが必要になります。

そのため、単に「トランジットにビザが必要か」だけでなく、「その旅程でベトナムへの入国が強制されるかどうか」を確認することが重要です。

2. ベトナムのトランジットでビザが不要なケース

全行程が国際線の制限エリア内だけで完結する場合、ベトナムのトランジットビザは必要ありません。 以下の条件を満たしている状態が最も安全です。

・国際空港の制限エリアから一歩も出ないこと。
・第三国へ向かう次便の航空券を所持していること。
・受託手荷物が最終目的地までスルーで運ばれること。
・全区間が同一の予約番号(PNR)であるか、航空会社がスルーチェックインをサポートしていること。
・待ち時間に空港外のホテルを利用する必要がないこと。

例: シンガポール - ホーチミン - 東京のルートを同一予約で利用する場合。 荷物に東京行きのタグが貼られていれば、タンソンニャット空港到着後、案内板に従って乗り継ぎエリアへ進むだけで済みます。 この場合、ベトナムのビザは必要ありません。

3. ベトナムでのトランジットにビザ取得が必須となるケース

旅程の中で入国審査を通過する必要がある場合は、ベトナムのビザが必要になります(e-Visaや免税措置を含む)。 これらは搭乗拒否(ボーディング拒否)のリスクが最も高いケースです。

航空会社は規定に沿った有効な書類がない場合、チェックインや搭乗を拒否することがあります。

1. 受託手荷物の引き取りが必要な場合: 別々の航空券を購入し、自分で荷物を一度受け取ってから再度チェックインする必要がある場合は、入国が必要です。 この際、ベトナムのビザが必要となります。
2. 別予約での航空会社変更: 特にLCC(格安航空会社)の場合、自動的な手荷物転送や乗り継ぎをサポートしていないことがあります。 制限エリア外のチェックインカウンターへ行く必要があるなら、ビザが必須です。
3. ターミナルや手続きエリアの移動: ターミナルの移動に伴い、一度ランドサイド(一般エリア)に出る必要がある場合は、入国書類が求められます。
4. 空港外での一晩の滞在: 空港外のホテルに宿泊したい場合は、入国手続きが必須となります。 この際は、e-Visaや適切なビザを準備してください。
5. ベトナム国内線への乗り継ぎ: ベトナム国内の他空港へ向かう場合は、最初の到着地で入国審査を受けなければなりません。

要約すると、手荷物の受け取り、再チェックイン、空港外での休憩などのために「国際制限エリア」を出る必要があるなら、有効な入国書類(ビザ、e-Visa、または免税資格)が原則として必要です。

4. トランジットで注意すべき5つのポイント

以下のケースは予約時に明確に説明されないことが多いため、 出発前に航空会社へ直接確認することをお勧めします。

切り離し航空券(別予約): 再チェックインのために一旦入国が必要になる可能性が高いです(特に預け荷物がある場合)。 スルーチェックインが可能か事前に確認してください。
手荷物が直通でない: 手荷物タグの行き先がハノイやホーチミン止まりになっている場合、受け取りのために入国が必要です。
空港内に適切な休憩施設がない: 長時間の待ち時間で空港外のホテルを利用する場合、ビザが必要になります。
国際線から国内線への乗り継ぎ: これは単なる国際トランジットではありません。 国内線はベトナム領内の移動であるため、搭乗前に入国を完了させる必要があります。
大幅な遅延や欠航: 航空会社が空港外のホテルを用意した場合、入国書類が必要になることがあります。

5 important points to note during transit.

5. チェックリスト:ベトナムのビザが必要なのはどのケース?

実際のシチュエーションベトナムのビザは必要?重要な備考
制限エリアから出ない不要荷物が最終目的地まで直通であることが条件
受託手荷物を引き取る必要がある必要入国審査カウンターを通過する必要があるため
別予約で航空会社を変更する通常は必要航空会社や空港の規定による
空港外のホテルで一晩過ごす必要入国手続きが必須
ベトナム国内の他空港へ乗り継ぐ必要最初の到着空港で入国審査を受ける必要がある
フライトが大幅に遅延・欠航した必要な場合がある航空会社や空港に確認が必要

出発前の最終確認5項目

ベトナムのトランジットでビザが必要かどうか、以下の5点を確認してください:

・全旅程の航空券は同一の予約番号ですか?
・航空会社は荷物を最終目的地まで直接送ってくれますか?
・再チェックインのために制限エリア外に出る必要はありませんか?
・国際線ターミナルから国内線ターミナルへの移動はありませんか?
・空港の外に出たり、一晩ホテルに宿泊する予定はありませんか?

一つでも「はい」がある場合は、出発前にベトナムのビザが必要かどうかを必ず再確認してください。

6. FDI企業が専門家のトランジットで留意すべき点

FDI(外国直接投資)企業にとって、リスクは単なるフライトの欠航だけではありません。 入国が必要な旅程であるにもかかわらずビザを所持していない場合、出発地で航空会社から搭乗を拒否される可能性があります。

これにより、契約の締結、研修、設備の設置、あるいは緊急の技術トラブル対応などが遅延する恐れがあります。 企業は、フライトルート、予約番号、手荷物規定、およびベトナムの空港での入国要件を事前に全て確認しておくべきです。 急なスケジュール変更や遅延、制限エリア外への退出が必要になるリスクに備え、予備としてe-Visaを取得しておくことも有効なリスク回避策となります。

7. よくある質問(FAQ)

Q1. タンソンニャット空港でのトランジットにビザは必要ですか?

国際制限エリアから出ず、荷物が最終目的地までスルーで運ばれる場合は不要です。

Q2. ノイバイ空港でのトランジットにビザは必要ですか?

制限エリア内で次便を待つだけなら不要です。 ただし、荷物の引き取りや再チェックインが必要な場合は、ベトナムのビザが必要です。

Q3. 一晩のトランジットで入国は必要ですか?

空港外のホテルを利用する場合は入国が必要です。 制限エリア内に留まる場合は、空港や航空会社の具体的な規定を確認してください。

Q4. ベトナムで航空会社を乗り換える場合、ビザは必要ですか?

別々のチケットで購入している、荷物の受け取りが必要、あるいは制限エリア外のカウンターで手続きが必要な場合は、通常必要になります。

Q5. トランジットにe-Visaを使用できますか?

はい、可能です。 入国が必要になる可能性がある旅程において、e-Visaはオンラインで申請でき、合法的に入国できる柔軟な選択肢です。

Q6. ベトナム観光ビザとトランジットビザのどちらが必要ですか?

手荷物の引き取りや宿泊のために短期間入国するだけであれば、目的に適した査証(条件を満たせば通常はe-Visa)を利用できます。


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