現在ベトナムでは、観光やビジネス、国際交流の促進を目的として、特定の国を対象にビザ免除制度を実施しています。ただし、すべての国籍が同じ条件でベトナムにビザなしで入国できるわけではありません。滞在可能日数は、ベトナム政府の政策や各国との二国間協定に基づき、45日、30日、21日、14日と国によって異なります。
したがって、ベトナムビザ免除国について確認する際は、自身が対象かどうかだけでなく、滞在可能日数や入国目的、適用条件を正確に把握しておくことが重要です。
本記事では、最新のベトナムビザ免除対象国を一覧にまとめるとともに、観光客や短期出張者が入国する際に知っておくべき重要な注意点についても詳しく解説します。

1. 日本人はベトナム入国時にビザ免除を受けられる?
結論から申し上げますと、日本国籍の方が一般旅券(パスポート)を所持してベトナムへ入国する場合、最長45日間のベトナムビザなし滞在が認められています。これは、日本を含む特定の国を対象としたベトナム政府のベトナムビザ免除措置によるものです。
そのため、観光、親族訪問、短期出張、市場調査などを目的とした渡航であれば、滞在期間が45日を超えない限り、事前のビザ取得は原則不要です。
ただし、この免除制度は長期滞在や現地での就労を許可するものではありません。入国目的が長期勤務、労働契約の締結、投資、会社経営、または長期居住である場合は、目的に応じて労働ビザ、投資ビザ、企業ビザ、あるいは一時滞在カード(TRC)などを個別に取得する必要があります。
これは、日本企業が社員をベトナムへ派遣する際に、特に注意すべきポイントです。短期間の視察・商談と、現地法人や駐在員事務所での実務(勤務)では、必要となるビザの種類や手続きが大きく異なるためです。
2. ベトナムビザ免除国一覧
以下に、現在ベトナムビザ免除の対象となっている主な国々と、無査証(ビザなし)での滞在可能日数をまとめました。
※ビザ政策は随時変更される可能性があるため、渡航前には必ずベトナム大使館、出入国管理局、または専門のビザ代行会社などで最新情報をご確認ください。
| 国・地域 | 滞在可能日数 | 主な入国目的の例 |
|---|---|---|
| 日本 | 45日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| 韓国 | 45日 | 観光、短期出張 |
| ドイツ | 45日 | 観光、短期出張 |
| フランス | 45日 | 観光、短期出張 |
| イタリア | 45日 | 観光、短期出張 |
| スペイン | 45日 | 観光、短期出張 |
| イギリス | 45日 | 観光、短期出張 |
| ロシア | 45日 | 観光、短期出張 |
| デンマーク | 45日 | 観光、短期出張 |
| ノルウェー | 45日 | 観光、短期出張 |
| フィンランド | 45日 | 観光、短期出張 |
| スウェーデン | 45日 | 観光、短期出張 |
| タイ | 30日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| シンガポール | 30日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| マレーシア | 30日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| インドネシア | 30日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| ラオス | 30日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| カンボジア | 30日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| フィリピン | 21日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| ブルネイ | 14日 | 観光、親族訪問、短期出張 |
| ミャンマー | 14日(※) | 詳細は最新情報をご確認ください |
(※)ミャンマーについては、旅券の種類や現行の制度により条件が異なる場合があるため、事前に確認が必要です。
【入国目的に関する注意点】
ベトナムビザなしでの入国は、観光、親族訪問、短期の打ち合わせ、商談、市場調査などの短期滞在が対象です。現地で報酬を伴う労働や、継続的な経営・業務活動を行う場合は、免除の対象外となります。必ず目的に応じた適切なビザを取得してください。
3. ベトナムビザ免除が適用される入国目的とは?
ベトナムビザ免除制度は、主に観光、親族訪問、会議への出席、商談・打ち合わせ、市場調査といった「短期滞在」を対象としています。ただし、活動内容に「実務」や「就労」に近いものが含まれる場合は、入国目的を慎重に判断しなければなりません。
短期間の商談や社内会議への参加は、一般的に「短期出張」として扱われます。一方で、ベトナム国内の企業で継続的に勤務する場合や、現地から報酬(給与)を受け取る場合、経営に参画する場合、または専門業務に従事する場合などは、ベトナムビザなしでの入国は認められません。
したがって, ベトナムビザ免除の対象になるかどうかを判断する際は、以下の3点を事前に確認することが重要です。
・ベトナムでの滞在予定期間
・具体的な入国目的(活動内容)
・就労、投資、長期滞在に該当する活動の有無
長期的な就労や事業活動を伴う場合は、労働許可証(ワークパーミット)の取得や、労働ビザ、投資ビザ、一時滞在カード(TRC)などの要件を別途確認する必要があります。
また、ベトナムビザなしの対象国であっても、必ず入国が保証されるわけではない点に注意してください。最終的な入国可否は、入国時の審査に基づき、空港や国境の出入国管理当局によって判断されます。

4. ベトナムのビザ免除期間より長く滞在したい場合は?
ベトナムビザ免除期間を超えて滞在を希望する場合は、滞在目的に適した有効なビザを事前に準備する必要があります。主な選択肢としては、e-visa(電子ビザ)の取得や、入国目的に合致した各種ビザの申請、あるいは企業保証による滞在手続きなどが挙げられます。
特に観光や短期の商用目的であれば、最長90日間まで取得可能なe-visa(電子ビザ)を利用するのが一般的です。日本人の場合も、45日を超える滞在を予定している場合は、入国前にこのe-visaを申請しておくケースが増えています。
ただし、e-visaはあらゆる活動を許可するものではありません。長期就労や投資、現地法人への常駐などを目的とする場合は、観光目的のe-visaやベトナムビザなしでの入国に頼らず、適切な専門ビザ(労働ビザ等)を確認し、取得することが極めて重要です。
5. 外国企業が社員をベトナムへ派遣する際の注意点
日本企業をはじめとする外国企業にとって、ベトナムビザ免除制度は短期出張には非常に便利ですが、正式な就労や長期滞在を前提とする場合には注意が必要です。社員をベトナムへ派遣し、正式な業務、プロジェクト管理、現地法人の運営、長期的な技術支援などを行う場合は、ビザだけでなく労働法などの規定も事前に確認しなければなりません。
特に、以下のようなケースでは、単なるベトナムビザなし入国では不十分、あるいは法令違反となるリスクがあります。
・現地法人へ出向し、実務に従事する社員
・工場や生産現場を長期間支援する技術者(エンジニア)
・現地に常駐する法定代表者や管理職
・ベトナムでプロジェクトを推進する個人投資家
・本社からベトナム法人へ異動・転勤する社員
このような状況では、就労ビザ、投資ビザ、労働許可証(ワークパーミット)、および一時滞在カード(TRC)の取得・更新が必要になります。コンプライアンスを遵守し、円滑な事業運営を行うためにも、最新の入国管理規定を必ず確認してください。
6. まとめ
ベトナムビザ免除国制度の導入により、観光や親族訪問、短期出張といった目的での入国が非常にスムーズになりました。ただし、免除される滞在期間は国籍によって異なり、この制度は就労ビザや投資ビザ、長期滞在許可の代わりになるものではない点に注意が必要です。
日本国籍の方にとって、最長45日間のベトナムビザなし滞在は、短期渡航における大きなメリットです。しかし、現地での就労や会社経営、長期滞在を目的とする場合は、必ず事前に目的に合ったビザや必要書類を確認してください。
出入国に関する制度は予告なく変更される可能性があるため、渡航前には常に最新情報を確認し、適切な入国準備を整えることが大切です。
7. よくある質問
Q1. 日本人はビザなしで何日間ベトナムに滞在できますか?
A. 現在の制度では、日本国籍の方が観光や短期出張などを目的とする場合、最長45日間のベトナムビザ免除が適用されます。
Q2. ベトナムビザ免除(ビザなし)で働くことはできますか?
A. いいえ、できません。ベトナムビザなし制度は主に短期滞在を対象としています。現地で報酬を得る労働や、継続的な経営活動を行う場合は、必ず労働ビザや労働許可証(ワークパーミット)を取得する必要があります。
Q3. ビザ免除期間を超えて滞在したい場合はどうすればよいですか?
A. 滞在期限が切れる前に、適切なビザ(e-visa等)を申請・取得しておく必要があります。オーバーステイ(不法残留)をすると、罰金の科せや強制送還、次回の入国拒否などの厳格な罰則が適用される恐れがあります。
Q4. ベトナムビザ免除国のリストは変更されますか?
A. はい、変更される可能性があります。対象国や滞在条件は政府の政策により随時更新されます。入国前には、ベトナム大使館や出入国管理局、または信頼できるビザ代行会社で最新情報を確認することを強く推奨します。
ベトナムビザ免除制度は、国籍や入国目的、また時期によって規定が随時変更される場合があります。長期就労や投資、長期滞在などを検討されているケースでは、通常のベトナムビザなし(免除)制度が適用されないことも少なくありません。
そのため、トラブルなくスムーズに入国するためには、目的に合致したビザの種類や必要書類を事前に正しく把握しておくことが極めて重要です。
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ホーチミン支店コンサルタント
ダン・バオ・ファン
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