貴社で活躍されている外国人従業員の労働許可証の有効期限が、いよいよ迫っていませんか?

「更新手続きは複雑で時間がかかるのだろうか?」「新規取得時のような膨大な書類を、また一から準備しなければならないのだろうか?」と不安に感じている方も多いかもしれません。企業にとって、更新書類の準備遅延や不備は、業務の停滞を招くだけでなく、コンプライアンス(法令順守)上の大きなリスクを伴います。

そこで、無駄な時間を省き、予期せぬミスを防ぐために、本記事ではベトナム労働許可証の更新手続きの流れを詳しく解説し、新規取得時との違いについても分かりやすくまとめました。さらに本書では、ベトナム労働許可証の健康診断や日本での健康診断を受診する際の注意点についても詳しく解説しています。複雑な行政手続きを簡素化し、スムーズに実務を進めるための有益なガイドとして、ぜひ本記事をご活用ください。

Renewal period and application requirements for Vietnamese work permits
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1. ベトナム労働許可証の更新時期と申請条件

ベトナム労働許可証の更新手続きは、外国人従業員および受け入れ企業(スポンサー企業)の双方が、申請スケジュールと書類の法的有効性に関する厳格な条件をすべて満たしている場合にのみ受理されます。

【規定の申請スケジュール】
雇用局の現行規定に基づき、更新書類は現在の労働許可証の有効期限が切れる45日前から5日前までの期間内に提出しなければなりません。
・申請時期が早すぎる場合(45日前よりも早い場合):現段階では更新を審査する根拠が不十分であるとみなされ、管轄機関に書類を受理されません。
・申請時期が遅すぎる場合(有効期限まで4日以下、または期限切れ):企業はベトナム労働許可証の更新を行うことができず、一から新規取得の手続きをやり直す必要があります。これは企業にとって、多大な費用と大幅なタイムロス(業務への大きな負担)につながります。

【審査を通過するための基本条件】
・条件1:残りの有効期間
現在の労働許可証の有効期限が、少なくとも「5日間以上」残っている必要があります。

・条件2:職種・職位および企業の同一性
外国人従業員の「職務内容」、「役職名(職位)」、および「受け入れ企業」が、現在の労働許可証の記載内容と完全に一致している必要があります。もし職務内容や勤務地などに変更がある場合は、更新ではなく、再発給または新規取得の手続きが必要となります。

・条件3:外国人労働者使用需要の承認
受け入れ企業は、更新申請の時点で、外国人労働者の使用需要に関する承認が引き続き有効である(または要件を満たしている)ことを保証する必要があります。具体的な手続きは、最新の規定や適用されるガイドラインによって異なる場合があります。

2. 労働許可証の更新書類と新規取得時の違い

多くの企業が陥りがちな誤解として、「ベトナム労働許可証の更新には、新規取得時と全く同じ書類をすべて用意し直さなければならない」というものがあります。しかし実際には、更新時の必要書類は大幅に簡素化されており、企業の手間やコストを最小限に抑えることができます。

以下に、更新手続きにおいて特に注意すべき「書類のコアな違い」をまとめました。

❌ 再提出が「不要」な書類
外国人従業員が「同じ企業」で「同じ職種・職位」のまま勤務を継続する場合、以下の書類を再度準備する必要はありません。
・無犯罪証明書(犯罪経歴証明書)
・大学の卒業証明書/専門資格証明書
・国外での職務経歴証明書
※現在の労働許可証の記載内容と完全に一致している更新であれば、このように新規取得時よりも必要書類が大幅に削減されます。ただし、個別の審査状況や提出先機関の要求によっては、一部書類の提示や原本対照を求められるケースもあります。

⭕ 新たに準備が「必須」となる書類
・新しい健康診断書:ベトナム国内の指定医療機関で発行されたベトナム労働許可証の健康診断書、または日本でベトナム労働許可証の健康診断を受診した場合の証明書(※日本で発行されたものは正しい領事認証手続きが必要です)のいずれか最新の原本。
・新しい労働者使用需要の承認書:更新対象の職位について、省・中央直轄市人民委員会から新たに発給された外国人労働者使用需要の承認書。
・現在の労働許可証原本:有効期限が「5日間以上」残っているもの。
・個人身分証明書類:パスポートおよび一時滞在カード(該当する場合のみ。公証済みのコピーをご用意ください)。

3. ベトナム労働許可証の更新における健康診断

ベトナム労働許可証の健康診断書は、更新手続きにおいて必ず新しく取得(再受診)しなければならない必須書類です。現在、外国人従業員の方は自身の状況に合わせて、以下の2つの方法からいずれかを選択することができます。

3.1. 日本国内でベトナム労働許可証の健康診断を受診する場合

多くの従業員から「日本の病院が発行した健康診断書は、ベトナムでの更新手続きに使用できますか?」という質問が寄せられます。結論から言うと「使用可能」ですが、以下の手続きをすべて完了させる必要があります。
・医療機関の要件:日本国内の正規の医療機関が発行し、かつ「就労に問題のない健康状態である」という総合判定が記載されている必要があります。
・領事認証の義務化:日本での健康診断書をベトナムで有効な書類とするには、規定に基づく領事認証手続きが必要です。具体的には、日本の外務省で「公印確認」を取得した上で、駐日ベトナム大使館・領事館にて「領事認証」を受けるというステップを踏む必要があります。
・公証翻訳:ベトナムに書類を持ち込んだ後、ベトナム語への翻訳および司法局での公証手続きを行うことで、初めて更新審査における法的効力を持ちます。

3.2. ベトナム国内でベトナム労働許可証の健康診断を受診する場合

日本での煩雑な領事認証手続きに時間をかけたくない場合は、ベトナム現地に到着後、または現地滞在中に直接受診する方法をおすすめします。
・重要な注意点:一般の小規模なクリニックなどでは受診できません。ベトナム労働許可証向けの健康診断は、ベトナム保健省が通達第14号に基づき、「外国人の健康診断を行う資格がある」として指定・公表した病院(指定医療機関)で受診したものでなければ受理されません。
・有効期限:医師が総合判定に署名した日から「12ヶ月間」有効です。

※参考:外国人労働者向けの健康診断対応・指定医療機関リスト

3.3. ベトナム労働許可証の健康診断項目と受診時の注意点

実際に更新用の健康診断を行う際、ベトナム労働許可証の健康診断項目は、主に以下の3つのコアな検査グループに標準化されています。

【3つのコアな検査項目】
・一般測定・内科診察:身体測定(血圧、身長、体重)および各基本科目の診察(内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、皮膚科)。
・画像診断:呼吸器系疾患のスクリーニングのための胸部X線(レントゲン)撮影(必須)。
・義務的検査:血液検査(肝機能、腎機能、血糖値の確認)および尿検査。

【受診当日の3つの必須注意点】
・受診前の絶食:血液検査の結果に影響を与えないよう、受診前は少なくとも4〜6時間の絶食(水分の補給はミネラルウォーターのみ可)が必要です。
・証明写真の用意:4×6cmの証明写真(白背景、過去6ヶ月以内に撮影されたもの)を2〜4枚持参してください。
・身分証明書:病院側が受診者の情報を照合するため、必ず「パスポートの原本」を持参してください。

Health examination items for Vietnamese work permits and points to note when undergoing the examination
ベトナム労働許可証の健康診断項目と受診時の注意点

4. 結論

実際のところ、ベトナム労働許可証の更新手続きは、専門資格証明書や無犯罪証明書などの多くが免除されているため、新規取得時ほど複雑ではありません。この手続きを確実に成功させるための鍵は、企業が最適な申請スケジュール(有効期限が切れる45日前から5日前まで)を主体的に管理すること、および規定に沿った「健康診断書」を正確に準備することの2点に尽きます。

本記事で解説した注意点をしっかりと把握しておくことで、企業は行政手続きを最適化してコストを削減できるだけでなく、ベトナムにおける外国人従業員の合法的かつ安定した就労体制を確実に維持することが可能となります。

5. よくある質問

Q1:更新後のベトナム労働許可証の有効期間は最長でどのくらいですか?
A:現行の規定では、更新後の有効期間は最長2年、更新回数は1回のみと定められています。ただし、具体的な期間は申請書類の内容や労働契約書(労働契約の期間)によっても異なります。企業は申請手続きを行う時点での最新の法律・規定を必ず確認することをおすすめします。

Q2:従業員のパスポートの有効期限が迫っている場合でも、労働許可証の更新手続きは可能ですか?
A:申請自体は可能ですが、おすすめいたしません。新しく発給される労働許可証の有効期間はパスポートの残存期間に依存し、それを超えることはできないためです。もしパスポートの残存期間が2年未満の場合、新しい労働許可証の期間もその分短縮されてしまいます。したがって、労働許可証の更新を申請する前に、まずはパスポートの更新を先に行うことを強くおすすめします。

Q3:労働許可証の更新結果を待っている間、外国人はベトナムを出入国することはできますか?
A:はい、可能です。ただし、その従業員の方が現在保持している一時滞在カード(TRC)またはビザが有効期間内であることが条件となります。労働許可証の更新申請中であっても、ベトナムでの合法的な滞在書類の期限が切れていない限り、出入国に影響はありません。

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