ベトナムのレジデンスカードとは、ベトナムの「一時滞在許可証(Temporary Residence Card/TRC)」を指す一般的な呼称です。一定の条件を満たす外国人に発行され、有効期間中はベトナムに滞在し、複数回の出入国が可能となります。

取得後は、更新時期や実際の利用方法に加え、パスポートや勤務先・居住地変更に伴う手続き、家族帯同の条件など、注意すべき点が多岐にわたります。

本記事では、ベトナムのレジデンスカードに関して、取得後のカード管理、情報更新が必要となるケース、家族帯同のための書類準備など、知っておくべき重要ポイントをわかりやすく解説します。

✈️
【個人向け】ベトナム・ビザ&滞在手続きサポート
労働許可証・TRC・ファストトラック等、渡航〜生活をトータル支援。
Intro Imgage - Vietnam Residence Card with passport and temporary residence documents

1. ベトナムのレジデンスカードとは?

ベトナムのレジデンスカードとは、主に日本人の間でベトナムの「一時滞在許可証(Temporary Residence Card:TRC)」を指す一般的な呼称です。これは、一定の条件を満たした外国人に対し、ベトナム出入国管理当局が発行するものです。

有効期間中はビザの代わりとなり、複数回の出入国が可能になります。ただし所持者は、許可された滞在目的やスポンサー情報、パスポートの有効期限など、関連する法令・条件を遵守しなければなりません。 なお、本記事で解説するレジデンスカードは「一時滞在許可証(TRC)」のことであり、永住許可証ではありません。

レジデンスカードを取得すると、次のようなメリットがあります。

・カードの有効期間内はベトナムに長期滞在できます。
・新たにビザを取得することなく、複数回の出入国が可能になります。
・各種行政手続きや生活上の手続きをスムーズに進めやすくなります。
・必要に応じて、ベトナムでの適法な滞在資格を証明できます。

ベトナムでは、一定の条件を満たす外国人がレジデンスカード(一時滞在許可証)の交付対象となります。代表的な対象者は以下のとおりです。

・労働許可証(ワークパーミット)を取得している、または免除証明書を持つ外国人
・ベトナムへ投資を行う外国人投資家、または外国投資企業・組織の代表者
・ベトナムでの活動が認められている外国人弁護士
・すでに一時滞在許可証を所持している外国人の配偶者および18歳未満の子ども
・法令で定める条件を満たす、ベトナム人の配偶者や子どもを持つ外国人

交付条件やカードの種類、有効期間、必要書類は、滞在目的、スポンサーとなる個人・企業、パスポートの有効期限、申請時点の法令などによって異なります。申請前に最新の要件を確認することをおすすめします。

2. レジデンスカード取得後に確認しておくべきこと

ベトナムのレジデンスカード(一時滞在許可証)は、カードを受け取って終わりではありません。記載されている情報を確認するとともに、有効期限を正しく把握し、次回の手続きに向けた準備をしておくことが大切です。 取得直後から適切に管理することで、更新や各種行政手続きをスムーズに進められ、不要なトラブルを未然に防ぐことにつながります。

レジデンスカードを受け取ったら、まず以下の情報に誤りがないか確認しましょう。

・氏名
・国籍
・パスポート番号
・カードの有効期限
・その他の本人確認情報

万が一、記載内容に誤りがあった場合はそのまま使用せず、できるだけ早く申請を依頼した代行業者(エージェント)や、所管の出入国管理機関へ相談し、修正手続きを行うことをおすすめします。

レジデンスカードの更新時、有効期限が近づいてから慌てて準備するケースは少なくありません。しかし、取得した時点から有効期限を把握しておけば、余裕をもって必要書類を準備でき、仕事や生活への影響も最小限に抑えられます。 更新時期をうっかり忘れないよう、スマートフォンのカレンダーやリマインダー機能などに登録しておくことをおすすめします。

レジデンスカードは、ベトナムでの適法な滞在を証明する極めて重要な書類です。そのため、折れ曲がりや破損、水濡れなどを避け、常に良好な状態で保管しましょう。 万が一カードを紛失・盗難された場合、再発行手続きに多大な時間と手間がかかります。日頃から安全な場所で、適切に管理することが重要です。

3. ベトナムのレジデンスカードはいつ更新すべきですか?

ベトナムのレジデンスカード(一時滞在許可証)には有効期限があり、自動的に更新されることはありません。有効期限が近づいたら、更新・再発行・新規申請のいずれが必要かを確認し、ベトナムでの適法な滞在資格を維持できるよう早めに準備を進めることが重要です。

実務上は、有効期限の約30日前を目安に必要書類の確認を始めることが推奨されます。特に、労働許可証の更新、免除証明書の取得、パスポートの更新、領事認証が必要な書類の準備、家族帯同のための追加書類などがある場合は、さらに余裕をもって準備しておくと安心です。

レジデンスカードの有効期間は、すべての外国人に共通ではありません。滞在資格の種類、カードの区分(記号)、パスポートの有効期限、労働許可証(ワークパーミット)やその免除証明書、スポンサーとなる企業・個人の資格、そして申請時点の法令などによって決まります。 そのため、申請前にはパスポートや滞在資格を証明する書類の有効期限もあわせて確認し、想定より短い期間でカードが発行される事態を避けることが大切です。

レジデンスカードの更新において最も注意すべきは、手続きを有効期限直前まで先延ばしにしないことです。 早めに有効期限を確認し、必要書類を準備しておくことで、次のようなメリットがあります。

・不足書類があっても、余裕をもって準備できます。
・仕事や生活への影響を最小限に抑えられます。
・滞在資格に関するトラブルを未然に防げます。

レジデンスカードの有効期限が切れたまま必要な手続きが完了していない場合、ベトナムでの滞在や各種行政手続きに重大な支障が生じる可能性があります。

レジデンスカードの更新や新しいカードの申請に必要な書類は、滞在資格や申請区分によって異なります。申請前には、以下の書類を確認しておくとスムーズです。

・有効期限が十分に残っているパスポート
・現在のレジデンスカード(一時滞在許可証)
・滞在目的を証明する書類(労働許可証、免除証明書、投資関係書類、企業登録証明書、家族関係を証明する書類など)
・スポンサー企業、またはスポンサー本人に関する必要書類
・必要に応じて、一時滞在登録またはベトナム国内の居住地を証明する書類
・出入国管理機関が指定する所定の申請書類やその他の追加書類

申請条件や必要書類は、法令の改正や個別の状況によって異なる場合があるため、手続きを始める前に最新の要件を確認することをおすすめします。

4. ベトナムではレジデンスカードを常に携帯する必要がありますか?

ベトナムでレジデンスカード(一時滞在許可証)を取得した外国人からよく寄せられる質問の一つが、「外出時にレジデンスカードを持ち歩く必要があるのか」という点です。

ベトナムで生活する外国人は、必要に応じて適法な滞在資格を証明できるようにしておくことが大切です。行政機関での手続きや銀行での取引、出入国手続き、その他重要な手続きを行う際には、状況に応じてレジデンスカードの原本やパスポートの提示を求められることがあります。

日常生活においては、レジデンスカードやパスポートのコピー、または写真データをスマートフォンなどに保存しておくと、情報をすぐに確認できて便利です。一方で、原本は紛失や破損を防ぐため、安全な場所で適切に保管することをおすすめします。

次のような場面では、レジデンスカードの提示を求められる場合があります。

・行政機関で各種手続きを行う際
・銀行で口座を開設したり、各種手続きを行ったりする際
・居住・滞在に関する手続きを行う際
・出入国管理機関で手続きを行う際
・企業との契約など、各種手続きが必要となる際

あらかじめ必要な書類を準備しておくことで、本人確認や各種手続きをよりスムーズに進めることができます。

レジデンスカードを紛失した場合は、できるだけ早く対応することが重要です。 一般的には、次のような対応を行います。

・スポンサー企業、またはスポンサーとなる個人へ速やかに連絡します。
・所管の出入国管理機関へ相談し、必要な手続きを確認します。
・再発行に必要な書類を準備し、申請手続きを進めます。

いざレジデンスカードが必要になってから手続きを始めると、行政手続きや各種契約に遅れが生じるなどの影響が出る可能性があります。紛失に気付いた時点で、できるだけ早く対応することをおすすめします。

5. パスポートや個人情報が変更になった場合はどうすればよいですか?

ベトナムのレジデンスカード(一時滞在許可証)の有効期間中に、パスポートや勤務先、住所などの情報が変更になることがあります。そのような場合は、レジデンスカードの情報更新や各種手続きが必要かどうかを早めに把握することが大切です。 変更内容によって求められる手続きは異なるため、事前に出入国管理機関やスポンサー企業へ問い合わせておくと安心です。

レジデンスカードには、所持者のパスポート情報が記載されています。そのため、新しいパスポートへ更新した場合は、出入国管理機関の案内に従って、レジデンスカードの情報変更や再発行が必要かどうかを確認しましょう。 レジデンスカードの情報と現在使用しているパスポートの内容が一致していない場合、出入国手続きやカード更新、各種行政手続きの際に支障が生じる可能性があります。

レジデンスカードは、滞在資格やスポンサー企業に基づいて交付されています。そのため、転職や勤務先の変更を予定している場合は、現在のレジデンスカードに影響があるかを事前に確認することが重要です。 新しい勤務先へ移る際は、スポンサー企業の変更に伴う手続きや、レジデンスカードの更新・再申請が必要となるケースが多く見られます。手続きを始める前に、新しい勤務先や出入国管理機関へ相談することをおすすめします。

引っ越しなどで住所が変更になった場合は、現行の法令に基づき、一時滞在登録や居住情報の届出が必要かどうかを確認してください。 ホテル、サービスアパートメント、賃貸住宅などに居住している場合は、宿泊施設や家主が確実に一時滞在登録を行っているかどうかのチェックも重要です。 住所や滞在情報を適切に管理しておくことで、レジデンスカードの更新手続きやその他の行政手続きをよりスムーズに進めることができます。

6. 家族帯同の場合もレジデンスカードは必要ですか?

ベトナムへ赴任する外国人駐在員や投資家、労働者の中には、配偶者や子どもと一緒に生活するケースも少なくありません。このような場合、1枚のレジデンスカード(一時滞在許可証)を家族全員で共有することはできず、家族一人ひとりが個別に審査・申請を行う必要があります。

一定の条件を満たしている場合、ベトナムに適法に滞在している外国人の配偶者や子どもも、「家族帯同」の資格に基づいて一時滞在許可証の交付対象となります。

申請時には、一般的に次のような書類が必要になります。

・家族関係を証明する書類(婚姻証明書、出生証明書など)
・パスポート
・扶養者(スポンサー)となる方のレジデンスカードや滞在資格を証明する書類
・その他、出入国管理機関が求める書類

なお、家族関係を証明する書類が海外で発行されたものである場合、申請前に領事認証やベトナム語への公証翻訳が必要となるケースがあります。

はい。レジデンスカードの交付条件を満たしている場合は、子ども一人ひとりに対しても個別にレジデンスカード(一時滞在許可証)が発行されます。 前述の通り、家族でベトナムに滞在する場合であっても、家族全員で1枚のカードを共有することはできません。

必ずしも同じとは限りません。 レジデンスカードの有効期間は、次のような条件によって個別に決定されます。

・各申請者の申請内容
・パスポートの有効期限
・滞在資格の種類
・申請時点で適用される法令

そのため、扶養者(スポンサー)となる方のカードだけでなく、家族一人ひとりのレジデンスカードの有効期限も個別に確認し、更新時期を適切に管理することが大切です。

Body Image - Checklist for managing a Vietnam Residence Card after issuance

7. レジデンスカード取得後の管理チェックリスト

ベトナムのレジデンスカード(一時滞在許可証)を取得した後は、有効期限や関連書類を継続的に管理することが大切です。更新漏れや手続きの遅れを防ぐため、以下のチェックリストを参考にしてください。

確認項目チェックポイント
レジデンスカードの記載内容カード受領後、すぐに内容に誤りがないかチェックする
レジデンスカードの有効期限更新時期を忘れないよう、事前にリマインダーを設定する
パスポートの有効期限パスポート更新や出入国の前に、残りの有効期間を把握する
労働許可証・スポンサー関連書類レジデンスカードの発行根拠となる各書類の有効期限を管理する
一時滞在登録・居住先情報家主、ホテル、サービスアパートメント等での登録状況を確かめる
パスポート・勤務先・住所の変更変更が生じた際、速やかに情報更新や再発行の手続きを済ませる
レジデンスカードの保管紛失や破損を防ぎ、万が一に備えてコピーや画像データも保管する
家族のレジデンスカード家族一人ひとりの有効期限を個別に把握し、管理する

8. まとめ

ベトナムのレジデンスカード(一時滞在許可証)は、取得した後も適切に管理することが重要です。カードの有効期限を定期的に確認し、パスポートや個人情報に変更があった場合は速やかに必要な手続きを行ってください。

これにより、ベトナムでの適法な滞在資格を維持し、生活や仕事におけるさまざまなトラブルを未然に防ぐことができます。

Green Sun Vietnamでは、企業および外国人の皆様を対象に、ベトナムのレジデンスカード(一時滞在許可証)に関する各種手続きを総合的にサポートしています。

・外国人労働者、投資家、家族帯同者のレジデンスカード申請に関するご相談
・レジデンスカードの更新、再発行、パスポート更新時の情報変更手続き
・配偶者・子どもの一時滞在許可証申請に関するサポート
・労働許可証、スポンサー書類、滞在資格に関する必要書類の確認

ベトナムでのレジデンスカード(一時滞在許可証)取得や更新に関するご不安・ご相談がございましたら、Green Sun Vietnamまでお気軽にお問い合わせください。お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な手続きをご案内いたします。

サービスの詳細はこちらをご覧ください。

· 外国人向けの労働許可証

· 一時滞在許可証


logo Green Sun - TTP Meilin

ホーチミン支店コンサルタント

ダン・バオ・ファン


専門分野

  • 投資
  • ビジネス・貿易
  • M&Aコンサルティング

積年の経験 : 10年以上


個人の方のビザ、労働許可証、入国許可証などに関するご相談を承っております。まずは、お気軽にご相談ください。